ほんとはどこにだって行けるんだ

旅の日記とか映画とかとか

映画「ピース オブ ケイク」感想 ー非リア充な私は死んだ顔をしながら観たー

私は恋愛映画が好きじゃない
ということに気づかされた本作品。

 

あれ。
でもおかしいな
少女漫画は好きなんだけどな。

ということで、
何が嫌だったのか探ってみることにする。

 

設定は無難。展開も無難。キャラクターも無難。
そこらへんにいる人のそこらへんに落ちてる日常を切り抜いた感じ。
なんでこれをわざわざ映画にしたんだろう?と思えるレベルの無難な日常。
多分、無難な日常の美しさ的なものをテーマにしたかったんだろう。

多部ちゃんと綾野剛の演技力の良さが
さらにその日常感を上げてしまっていて、
なんで私はそこらにいるリア充の日常を見せられてるんだろ?
勝手にラブラブしておけよ。
リア充爆(ry
と非リア充の私は死んだ顔して観ることになってしまうんですね。

 

さらに、「キュン」がない。
ここが一番の問題だと思う。
私がなんで少女漫画が好きなのかというと
私の日常に一切ない「キュン」がそこにはあるからなのですが
この映画には見当たらない。

せっかくの主人公片思い期間が何より問題。
もう少し綾野剛光宗薫をラブラブさせて
主人公の嫉妬心でも絵描けばいいものを
おとなしい主人公は諦めモードでつまんない。
光宗薫が恋愛にクールな役すぎて張り合いがない。

一緒に帰ってるシーンも
主人公にモジモジでもさせてれば可愛いのに、
主人公と綾野剛のコミュニケーション能力普通すぎて、
「まあそうなるよね」の嵐でした。

両思いになってからも
濃厚キスが目立ちすぎて
気持ち悪いとさえ思ってしまう。
多部ちゃんと綾野剛じゃなかったら
DVD消してたわ。

 

そして最後。
無難に終わりました。
もういいよ。
勝手にやってろよ。
と死んだ顔した私はDVDを消しました。

 

あ。
松坂桃李のオカマ役は良かったな。